一瞬「EOS 5D」の後継かっ!!...とか思ったら、大違い。「EOS 40D」の上位機種ですた。第一印象は「何でこのタイミングで?」って感じです。おそらくラインアップ拡充なんでしょうけど、40D買った人たちはくやしいかもしれませんね。価格差はほとんどないですし。...買い換える人が大量発生する予感。
さて、内容は...
50D | 40D | ||
撮像素子 | CMOSセンサー | ||
有効画素数 | 約1510万画素 | 約1010万画素 | |
センサーサイズ | APS-Cサイズ相当(22.3×14.9mm) | APS-Cサイズ相当(22.2×14.8mm) | |
最高感度 | ISO100〜3200(拡張:ISO6400/12800) | ISO100〜1600(拡張:ISO3200) | |
連写速度 | 約6.3こま/秒 | 約6.5こま/秒 | |
連続撮影枚数 | JPEG(ラージ/ファイン) | 約90枚(UDMA対応CFカード) | 約75枚 |
RAW | 約16枚(UDMA対応CFカード) | 約17枚 | |
RAW+JPEG(ラージ/ファイン) | 約10枚(UDMA対応CFカード) | 約14枚 | |
映像エンジン | DIGIC 4 | DIGIC III | |
A/D変換 | 14ビット | ||
液晶モニター | 約92万ドット3.0型TFTカラー「クリアビュー液晶」(3層マルチコート処理/視野角上下160°) | 約23万ドット3.0型TFTカラー | |
AFユニット | 中央部F2.8対応全点クロス測距9点AF | ||
ファインダー | 視野率約95%、倍率約0.95倍、ガラスペンタプリズム採用 | ||
記録媒体 | CFカード(CFA 4.1 UDMA Mode対応) | CFカード | |
撮影可能枚数 | ストロボなし | 約800枚 | 約1100枚 |
ストロボあり | 約640枚 | 約800枚 | |
質量 | 約730g | 約740g |
撮影可能枚数が減っているのはちょっと残念ですね。そろそろ上位互換の新バッテリーを開発して欲しいと思う人が出てくるかもしれません。と言ってもあの大きさではもう限界ですかね。すでにBP-511Aが改良型ですから。
質量が減ったのはなぜでしょう? 「DIGIC 4」採用でICの数を削減できたとか? まさか「フレームを極限まで削った」なんてことはないでしょうから。
その他、
・フェイスキャッチテクノロジーを使ったライブビュー「顔優先ライブモード」搭載
・4段階の「オートライティングオプティマイザ」
・カメラ本体内でのレンズ周辺光量・自動補正機能搭載
・HDMI端子を初搭載
・AF微調整機能「AFマイクロアジャストメント」搭載
・クリエイティブ全自動(CA)モード新設
などなど。まさかフェイスキャッチテクノロジーをミドルクラス一眼レフで採用するとは思いませんでしたが、1Ds Mark IIIなどに搭載されている「AFマイクロアジャストメント」が搭載されたのはうらやましいですね(必要あるかどうかは別として)。
同梱のストラップはその名も「ワイドストラップ EW-EOS50D」「EOS 50D」ロゴ入りです。EOSでは初ですね、機種名入りは。実物を見てみないと分かりませんが、「ワイドストラップ EW-100DGR」か「ワイドストラップ EW-100DBIII」あたりがベースだと思います。
きょう体はほとんど同じみたいで(実際見た目の違いが分からない)、「BG-E2N」や「WFT-E3」は40Dと共通です。あと、キャッチコピーが「私に応える正統。」と40Dと同じ、イメージキャラクターも渡辺謙さんで同じなんですが、いいのかな、そんなんで。キヤノンの50D製品情報ページでは「新しい瞬間が、はじまる。」になっていますけどね。
...つか、それよりなにより同時発表の「EF-S18-200mm F3.5-5.6 IS」ですよ。こっちは「ついにやってくれました」って感じです。ただ、18mm始まりなのと非USMなのがちと気に入りません。どちらかというとお手軽常用ズームで、EF-S18-55mm/55-250mm ISを1本で済ませたような...というのは乱暴でしょうか。
実は「EF28-200mm F3.5-5.6 USM」をベースに(あるいは参考に)設計されたのではないかと勝手に推測してます。見た目が非常によく似ていますし、レンズ構成も似ています。
サイズ/質量はシグマの同等製品とほとんど同じですね。フィルター径は72mm、UDレンズとGMo非球面レンズをそれぞれ2枚ずつ採用、シャッター速度約4段分の手ぶれ補正&流し撮り自動判別のISユニットを搭載、Lレンズと同様のレザートーン塗装を採用、ズームリングロック機構搭載、フルタイムマニュアルフォーカス不可、フィルター枠非回転、距離目盛り窓なし、ステンレス製マウント採用、という内容です。
「EF28-200U」と兼用のフード「EW-78D」は例によって別売りです。画角が違うのに兼用で大丈夫なんでしょうか。
でも結局は収差などの基本的な画質(光学性能)がどうなのかが一番気になるところです。最近のEFレンズは安価なモデルでも画質を重視した設計になっているようなので、値段に見合った性能だと思いたいですが、できれば実際に試し撮りしてみたいです。
このEF-S18-200ISを付けた状態の50D/40Dをまるごと収納できるレザーケース「ELC-10L」も同時発売です。
50Dの推定実勢価格はボディーのみが15万円前後、EF-S17-85Uとのレンズキットが20万円前後、EF-S18-200ISとのレンズキットが22万円前後、EF-S18-200IS単体の標準価格は8万9000円(税別)で、いずれも9月下旬発売予定です。
って、おい。『悪魔全書』こと「EFレンズ Lシリーズカタログ」がリニューアルしてPDF公開されとるっ!。...ああ、でも"画像"PDFですた。29Mバイトもあります(歴代1位w)。がんばってはいますが、写真の解像度は不足してますね、やっぱり。。。
>>>EOS 50D
>>>製品カタログ - デジタル一眼レフカメラ【EOS DIGITAL】
[追記:2008年9月27日(土)]
「EOS 50D」、きょう発売日なわけですが、新CMもきょうから放映開始となりました。キャッチコピーはやはり「新しい瞬間が、はじまる。」でしたね。使用レンズはEF-S18-200ISで、これからはこっちが"ベストマッチ"になるのかもしれません。