1981年4月12日、初打ち上げの際にテレビで生中継された映像を見て子どもながらに感動したものでした。それ以前のロケット打ち上げなんて物心つく前で全く記憶になかったため、打ち上げ中継自体が生まれて初めての体験でした。
しかし、きょう生中継したのは日本テレビだけ(しかも30秒程度)って....寂しいかぎりですねぇ。。。
というわけで、スペースシャトル計画30年の記録を軽くまとめてみました。
機体 | 飛行回数 | 総飛行時間(メインギア接地まで) | 備考 |
OV-098 Pathfinder (パスファインダー) | - | - | 地上試験機 |
OV-099 Challenger (チャレンジャー) | 10回 | 1,495時間56分22秒 ( 62日 7時間56分22秒) | 実用機2号機、元は地上試験機(STA-099) |
OV-100 - | - | - | 予備機、建造途中で中止され、実用機の保守用に徴用 |
OV-101 Enterprise (エンタープライズ) | - | - | 大気圏内滑空試験機 |
OV-102 Columbia (コロンビア) | 28回 | 7,214時間 8分58秒 (300日 14時間 8分58秒) | 実用機1号機、2001年に改修実施 |
OV-103 Discovery (ディスカヴァリー) | 39回 | 8,756時間25分22秒 (364日 20時間25分22秒) | 実用機3号機 |
OV-104 Atlantis (アトランティス) | 33回 | 7,356時間59分06秒 (306日 12時間59分33秒) | 実用機4号機、2000年に大規模改修実施 |
OV-105 Endeavour (エンデヴァー) | 25回 | 7,105時間21分29秒 (296日 1時間21分29秒) | 実用機5号機、チャレンジャー事故を受けての追加建造 |
着陸地 | 回数 | 備考 |
John F. Kennedy Space Center | 79回 | Shuttle Landing Facility |
Edwards Air Force Base | 53回 | 複数の滑走路を使用 |
White Sands Missile Range | 1回 | Northrup Strip(Runway 17) |
フライトの種類 | 回数 | 備考 |
総フライト数/ミッション数 | 135回 | STS-1〜4はシャトルシステム関連テストフライト |
ISS組み立てミッション | 37回 | スペースシャトル以外:4回(ロシア/今後1回予定) |
衛星放出ミッション | 27回 | 軌道投入失敗は5回(のちに回収・修理後に再投入成功は2回) |
HST保守ミッション | 5回 | |
スペースラブミッション | 11回 | |
微小重力実験ミッション | 11回 | |
DODミッション | 10回 | 軍事衛星放出は9回 |
シャトル/ミールドッキングミッション | 9回 | |
中止ミッション | 6回 |
ミッション番号は初飛行〜9回目の飛行までが STS-1〜9 と通算飛行回数を表わしていましたが、10回目〜25回目(チャレンジャー事故)までは STS-41B〜51L と変更されました。これは「STS-41B」を例にとると「4」が1984会計年度、「1」が打ち上げ場所(ジョン F.ケネディ宇宙センター)、「B」はスケジュール番号を意味します。チャレンジャー事故後の再開時(26回目以降)には再び STS-26〜 と通算番号へ戻されています。また、ミッション番号と打ち上げ順とは必ずしも一致していません。
ちなみに、OV-101 エンタープライズ の当初の名前は「Constitution (コンスティテューション)」でしたが、『スタートレック』ファンによる40万通にもおよぶ嘆願によって「エンタープライズ」に決まったという経緯があります。改修して実用機とする計画もあったそうですが、事故が重なったことなどから中止され、結局宇宙へは行けませんでしたけどね。
いろいろありましたが、スペースシャトルのおかげで世界各国の宇宙開発が加速したことだけは間違いないと思います。30年間本当にお疲れ様でした。