既出かもしれませんが、Windows標準のフォントビューアー(fontview.exe)に"バグ"を発見しました。
かつて使っていた「筆まめVer.11」のCD-ROM内にあるフォントのバージョンを確認しようとしたんですが、インストール済みの「筆まめVer.17」にバージョンの新しい同じフォントがあり、なぜかそちらが表示されてしまうことに気づきました。別のフォントでも確認しましたが、必ずインストールされているほうのデータを表示してしまうようです。
マイクロソフトに言わせると"仕様"なんでしょうけど、私に言わせりゃ手抜きですよ、これ。
これでは正確なバージョンが把握できない...ということでフリーソフトで何かできのいいフォントビューアーがないかと探してみました。すると、皮肉にもマイクロソフトのフォント関連のページにてエクスプローラ用のプロパティ拡張アドイン「Font properties extension」なるものを発見しますた。英語版ですが、問題なくインストールできました。
ただ、
・.ttf/.otfファイルのプロパティが3段表示になってウザくなる
・当該タブは全部英語表示
・文字が小さすぎて見づらい(MSのJIS2004対応フォントを適用していると輪をかけて汚くなる)
・拡張子が.ttcのファイルはどこかにコピーして.ttfに変更しないとタブが表示されない
・日本語フォントのように収録文字数が多いとプロパティが表示されるまで時間がかかるようになる
という"弱点"もあったりしますが、フリーソフトなのでなんとか許せる範囲ということにしておきましょう。 [表示例]
ちなみに、同じフォントでもマイクロソフトの「Digital Image Pro 10」(DIP10)やOffice 2003付属のものと「はがきスタジオ2004」(HS2004)付属のものではエクスプローラで表示されるアイコンが違います。DIP10/Office 2003はOpenTypeのもの、HS2004はTrueTypeのもので、たいていHS2004のほうがバージョンがわずかに古いです。
ま、こんなふうにフォントのバージョンにこだわること自体ナンセンスなのかもしれませんが、「なんでバージョン上がってるんだろう?」とか考えるとなんとなく「新しいに越したことはない」と思ってしまうんですよ(^^;)。
[追記:2007年11月16日(金)]
↑やっぱりダメですた、「Font properties extension」。
プロパティを表示させ、拡張されたタブをクリックしたとたんにエクスプローラが落ちまくるようになったのでアンインストールしますた。詳しい原因は不明ですが。
めんどくさいですが、フォントのバージョンはMIFESで開いて確認することにします。
>>>Microsoft typography - Font properties extension, version 2.30
>>>Microsoft OpenType Font File Properties Extension
2007年11月16日 Fri
フォントのバージョン
2007年11月04日 Sun
フォント
バックアップしたフォントをエクスプローラで見ていたんですが、
と私のPC内には5種類あることに気づきました。
1. は従来PFMとPFBの2つに分かれていたType1フォントを1つのファイルにまとめ、OpenTypeの皮をかぶせたようなものです。モリサワのOpenTypeフォント製品など元々Type1フォントだったものがこれです。Adobe Readerなどにも標準で付属していますので、インストールフォルダーを探してみてください。
2. は最近のTrueTypeフォントに多い型式で、部分的にはOpenType仕様らしいのですが、実質的にはTrueTypeフォントと言って差し支えなさそうです。試しに拡張子をOTFに変更してインストールしても問題ありませんでした。ただし、フォントの追加(インストール)時は[フォントの一覧]のフォント名のあとに"(TrueType)"と表示されます。
3. が分からないんですよね。ファイルのヘッダー部分の文字列(4文字)が違っているだけで、2. と同じみたいです。試しに 1. と同じ文字列に書き換えてみると、アイコンがOpenTypeのものに変わり、2. と同じになりました。動作も問題ありません。
4. はWindows 3.1のころからあるごく普通の純粋なTrueTypeフォントです。
5. はPostScript Type1フォントで、PFMとPFBの2つ1組で扱われます。PFM(Printer Font Metric)はメトリックデータを含むファイル、PFB(Printer Font Binary)はアウトラインデータを含むファイルです。Winodws 2000/XP/VistaではOSにラスタライザーが組み込まれているので、ATMを用意しなくてもTrueTypeと同じように扱えます。
PFBファイルはプログラムには関連づけられていませんが、PFMファイルはfontview.exeに関連づけられており、ダブルクリックするとTTFファイルなどと同様にサンプルが表示されます。
ついでに、ATM4.1でも確認してみました。すると、1. しかOpenTypeフォントとして認識されません。拡張子をOTFに変更してインストールしたTrueTypeフォントは一覧に現われませんでした。なお、OTFに変更すればATM4.1からでもインストールは可能でした。
ちなみに、私はATM4.1をPFM/PFBのフォントビューアーとして使っています。PFM/PFBファイルのアイコンが赤い「a」に変更され、どちらをダブルクリックしてもATMを使ってサンプルが表示されるようになります。
結局、OpenTypeフォントの仕様や扱いがはっきり分かりません。TrueTypeなのかOpenTypeなのかはっきりしていただきたいですね。
[追記]
いくつか誤字・脱字・勘違いがあったようで...修正しました。
>>>Adobe Type Manager Light for Windows
拡張子 | アイコン | フォント型式 | アウトライン型式 | |
1. | OTF | OpenType | (OpenType) | PostScript |
2. | TTF | OpenType | (OpenType) | TrueType |
3. | TTF | TrueType | (OpenType) | TrueType |
4. | TTF/TTC | TrueType | (TrueType) | -(TrueType) |
5. | PFM(/PFB) | Type1 | (Type1) | -(PostScript) |
1. は従来PFMとPFBの2つに分かれていたType1フォントを1つのファイルにまとめ、OpenTypeの皮をかぶせたようなものです。モリサワのOpenTypeフォント製品など元々Type1フォントだったものがこれです。Adobe Readerなどにも標準で付属していますので、インストールフォルダーを探してみてください。
2. は最近のTrueTypeフォントに多い型式で、部分的にはOpenType仕様らしいのですが、実質的にはTrueTypeフォントと言って差し支えなさそうです。試しに拡張子をOTFに変更してインストールしても問題ありませんでした。ただし、フォントの追加(インストール)時は[フォントの一覧]のフォント名のあとに"(TrueType)"と表示されます。
3. が分からないんですよね。ファイルのヘッダー部分の文字列(4文字)が違っているだけで、2. と同じみたいです。試しに 1. と同じ文字列に書き換えてみると、アイコンがOpenTypeのものに変わり、2. と同じになりました。動作も問題ありません。
4. はWindows 3.1のころからあるごく普通の純粋なTrueTypeフォントです。
5. はPostScript Type1フォントで、PFMとPFBの2つ1組で扱われます。PFM(Printer Font Metric)はメトリックデータを含むファイル、PFB(Printer Font Binary)はアウトラインデータを含むファイルです。Winodws 2000/XP/VistaではOSにラスタライザーが組み込まれているので、ATMを用意しなくてもTrueTypeと同じように扱えます。
PFBファイルはプログラムには関連づけられていませんが、PFMファイルはfontview.exeに関連づけられており、ダブルクリックするとTTFファイルなどと同様にサンプルが表示されます。
ついでに、ATM4.1でも確認してみました。すると、1. しかOpenTypeフォントとして認識されません。拡張子をOTFに変更してインストールしたTrueTypeフォントは一覧に現われませんでした。なお、OTFに変更すればATM4.1からでもインストールは可能でした。
ちなみに、私はATM4.1をPFM/PFBのフォントビューアーとして使っています。PFM/PFBファイルのアイコンが赤い「a」に変更され、どちらをダブルクリックしてもATMを使ってサンプルが表示されるようになります。
結局、OpenTypeフォントの仕様や扱いがはっきり分かりません。TrueTypeなのかOpenTypeなのかはっきりしていただきたいですね。
[追記]
いくつか誤字・脱字・勘違いがあったようで...修正しました。
>>>Adobe Type Manager Light for Windows